退職したいけれど、「退職します」と言い出せずに悩んでいませんか?
私も初めて退職するとき、なかなか言い出せずに1~2ヶ月悩みました。
今となっては4回退職の意思表示をして躊躇なく「退職させてください」と言える私が、退職をするときの心構えと言い方をお伝えします。
必要なのは“なにがなんでも退職する”という決意
退職の意思を伝える前にもう一度、“なにがなんでも退職する”という決意があるのか、自分の胸に手を当てて確認しましょう。
気持ちがブレずに「ぜったいに退職するぞ」と言い切れますか?
なぜ固い決意が必要かというと、「退職します」と言ったときに返ってくる反応として何が不満なのかを聞かれ、不満を解消する代替案を提示して引き止めにかかってくるからです。
例えば、「残業が多いのが嫌で退職をしたい」と上司に伝えたとしましょう。
そうすると上司は
わかった、業務改善をして残業時間が少なくなるようにするから退職は思いとどまって欲しい。
と言ってきます。
ここで気持ちがブレると、そこに付け込まれていいように言いくるめられてしまいます。
そして、往々にして業務改善などなされずに、今まで通り残業時間が減ることなどないのです。
そんなことにならないように、「何を言われても退職するんだ」という固い決意をもって臨みましょう。
直属の上司に退職の意思を伝える
退職の意思が固まったら直属の上司に退職の意思表示をします。
間違っても同僚や社長に直接言わないように注意してくださいね。
上司に時間をもらう
退職の意思を伝える時は、事前に上司に時間を取ってもらいましょう。
直接、またはメールにて「お話(相談)したいことがあります。ご都合がよろしいときに5~10分ほどお時間をいただいてもよろしいでしょうか」とつたえましょう。
みんながいるオフィスで上司に向かって突然「辞めます」はNGですよ。
退職理由と退職時期を伝える
退職の意思表示をするときは
- 退職理由
- 退職時期
の2点をきちんと伝えましょう。
退職時期については、民法では退職したい2週間前までに意思表示すればよいことになっています。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
民法第627条
しかし、会社側としては引継ぎをせずに辞められては困りますし、補充人員の募集をかけたりしなければなりません。
だいたいの会社の就業規則には、退職希望日の1ヶ月前までに退職の意思表示をするように記載されています。
事前に就業規則を確認しましょう。
私の場合は、引き継ぎスケジュールと簡単な業務マニュアルを事前に作成してから希望退職日を伝えていました。
そうすることで、会社側も引き継ぎのイメージが可視化されるため、退職をスムーズに受け入れてもらいやすくなります。
当り障りのない退職理由で円満退職
私は、退職理由はできれば当り障りがない方が良いと考えています。
理由は、揉めたりギクシャクしても得することがないからです。
どうせ辞めるのであれば、円満退職したいですよね。
それに、転職先が同じ業種であれば、どこかで顔を合わせる機会があるかもしれません。
円満退職であれば、そんなとき気まずくならなくて済みますよ。
では、具体的にどんな理由が当り障りないかというと
- キャリアアップのため
- やりたい事がある
といった前向きな理由です。
今後どこかで顔を合わせる機会がない、もしくは顔を合わせて気まずくなっても構わない場合は、パートナーの転勤や親の介護などの家庭の事情といった引き止めようのない理由でもよいでしょう。
自分で言いにくい人は退職代行を活用
なかにはパワハラなどが理由で退職したいけれど、退職の意思表示をすればさらに酷い仕打ちを受けるのではないかと委縮して、自分では言い出せないケースもあると思います。
そんな場合は、退職代行サービスを活用しましょう。
退職代行サービスにメールやLINEで代行依頼の連絡をするだけで、出社することなく退職できます。
費用の相場は3~5万円です。
精神的に追い詰められて自分では言い出せない場合は退職代行サービスを頼ることをお勧めします。
まとめ
退職の意思表示をする方法をまとめると
- 「なにがなんでも退職するんだ」という決意を持つ
- 上司に時間を取ってもらい退職の意思を伝える
- 精神的に追い詰められて自分で言えない場合は退職代行サービスを利用
となります。
事前に引き継スケジュールを作っておくと希望した日に退職しやすくなります。
退職理由は、やりたい事やキャリアアップといったポジティブな理由のほうが円満退職に繋がるのでお勧めします。
そして、自分で言い出せないほど精神的に追い詰められている場合は、心が壊れる前に退職代行サービスを利用して1日でも早く逃げましょう。
合わない環境で働くより、自分に合った環境を求めて転職するほうが良いと私は思います。
この記事が、前に進もうとしているあなたの背中をそっと押せたのなら幸いです。
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